フッ素をとりすぎた場合、どんな害がありますか?
どんなに安全と思われている物質でも、量が過ぎれば害を生じます。
フッ素も同様で、適量ではむし歯予防に役だちますが、過量に摂取すると害(中毒)を生じます。このフっ素の有害作用は、次の2つに分けられます。
・慢性中毒 :長年にわたって飲料水から,過量のフッ素を摂取した時生じるもので、斑状歯と骨硬化症の2つがあります。
斑状歯は、適量の2〜3倍以上の量のフッ素を、顎の骨の中で歯が作られている時期に継続して摂取した場合に生じる可能性があります。
また、骨硬化症は適量の10倍以上のフッ素を、数十年以上摂取し続けた場合に起こることがあります。
ただし、両方ともフッ素洗口やフッ素塗布など虫歯予防のための正しい使用法の範囲内では決して起こりません
・急性中毒 :一度に多量のフッ素を摂取した時に生じるもめで、吐き気、嘔吐、腹部不快感などの症状を生じます。
フッ素の急性中毒量は、体重1kgあたりフッ素として2mgです。
たとえば、体重20kgのお子さんでは40mgのフッ素で急性中毒を生じることになります。