フッ素による虫歯予防はいつ頃始まったのですか?


 私たちが使っている飲み水の中にも、微量ながらフッ素が含まれていますが、天然に微量(1ppm)のフッ素を含んだ水を飲料水として使っていた人たちがむし歯が少なかったという事実の発見から、フッ素によるむし歯予防が始まりました。
 20世紀の初めにアメリカで、同じ水道の水を飲んでいる地域の人々に集団的に発生する斑状歯(白い斑点や白濁などの縞模様を有する歯)が発見されました。
 その原因は、飲科水中に含まれるフッ素のためでした。また、同時にこれらの地域では、ほかの地城に比ぺてむし歯が少ないという事実も発見されました。
 さらに、この飲料水中のフッ素とむし歯の関係についての広範な調査がすすめられていくうちに、自然の状態で飲料水中に微量のフッ素が含まれでいる地域では斑状歯の発生もなく、かつ高いむし歯予防効果が得られている事がわかりました。
 これらの地域住民の健康状態も様々な角度から検討されましたが、適量のフッ素は人体になんら悪影警を及ばす事なく、むし歯予防にとってきわめて有効に働くことが確認されたのです。
 その後、1945年アメリカの3都市とカナダ1都市で、飲料水中のフッ素を運量にコントロ−ルしてむし歯予防を行う水道水フッ素添加が実施されたのです。
 この飲料水中のフッ素のむし歯予防効果に学んで、フッ素を直接、歯に作用させようとするフッ素洗ロ、フッ素塗布、フッ素入り歯磨剤などのフッ化物の局所応用が考え出され、わが国でも広く利用されるようになったのです。